九条守れ 週刊ニュース No.931 2023年11月9日(木)
いまの社会を、憲法通りにつくり変えよう

憲法9条であらゆる戦争を止める外交を 神戸憲法集会、400人があらたな決意
 日本国憲法の公布77周年、あらためてその大切さを確認し合う神戸憲法集会が西区文化センターなでしこホールで開催されました。続々と参加する人々で会場はぎっしり満員の熱気となりました。
 「文化の日」ということで、神戸市在住のピアニスト広瀬一葉さんが登場、ピアノ・アコーディオン・トイピアノ・小太鼓・おもちゃ楽器、さらにカラスやワンちゃんのぬいぐるみも駆使して“ひとりオーケストラ”による演奏となりました。ウクライナ戦争で再登場した「ひまわり」の演奏をはじめ、古関裕而メドレーでは、会場全体が唱和し、六甲おろしの時には手拍子ですっかり賑やかとなり、拍手喝采でした。
 講演は、早稲田大学教授の水島朝穂さんで、テーマは『「軍事大国化」への動きと憲法9条』。舞台いっぱいのスクリーンに50数枚の画像によるデータで解説しました。弁舌流暢でハイスピードの水島さんの講演でメモ取りも難しい状況でした。
 最初に“戦争のリアル”−−つまり歴史を振り返ると戦争には「周期」があると指摘しました。死の商人による兵器・武器の在庫一掃と新規兵器の威力確認のため、
 
世界は戦争を繰り返してきた、「ロシアとウクライナ戦争」もこの姿が顕著だと説明しました。
 第一次世界大戦後も「戦争はしない」となった筈なのに、その後の広島・長崎の核兵器使用以前に出来た国際的な規範では「集団的自衛権」を入れているために戦争をなくすことが出来なかったと説明しました。だからこそ核戦争を体験させられた戦後の日本国憲法は、絶対的な戦争廃止・武器も持たない世界最初の姿となったと強調しました。自衛隊合憲論のカナメだった「専守防衛」が吹き飛んで、さらに敵基地能力も持ち出しているが、それでも憲法9条のリアリティがこれらの動きを阻止しているので、憲法9条をかかげて“ストップ戦争”の声をさらに広げようと締めくくりました。
 会場の内外で、各運動の署名コーナーや書籍の販売も行われ、充実した憲法集会となりました。

丹波憲法集会、宣伝と映画鑑賞
11月3日、丹波市「9条の会」連絡会は13時から20名の参加で稲継交差点でスタンディングスピーチを行いました。続いて氷上住民センターで映画「そのとき、僕の命はトイレットペーパーより軽かった」の上映会を催し44名が鑑賞し、みなさんあらためて「戦争の悲劇」をかみしめ感動していました。(注:1944年8月オーストラリアのカウラ村で起きた日本人捕虜1104人の大脱走事件。これを2008年日テレ系列で一度だけの放映でボツにされた作品)



※11/11(土)12:00 「神戸大丸前」原発やめよイレブンアクション
※11/14(火)12:15 「東遊園他入り口」恒例の憲法昼パレード
※11/19(日)県下各地で戦争やめよ19日行動


★☆★ 11月23日(木・祝)  10時、13時半
      『オレの記念日』上映会
  えん罪布川事件桜井昌司さん、感動の映画

 主催:国民救援会西芦支部・同兵庫県本部
 場所:西宮市立勤労会館4階大会議室
   1回目 10:30  2回目 14:00
 協力券代:前売り券¥1200、当日¥1500
  (連)078−351−0677


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