九条守れ 週刊ニュース No.934 2023年11月30日(木)
いまの社会を、憲法通りにつくり変えよう

ガザの虐殺やめよ、即戦争中止を
 “戦争放棄の日本”こそ平和外交を
   各地で学習会・・行動広がる
【神戸市西区】
 11月19日、神戸西区・憲法共同センターの第九回総会が行われました。  はじめに、地元の立憲民主党と日本共産党の代表から来賓挨拶を受けたあと、県共同センターの津川知久代表から「戦争の準備より平和の準備を」と題した講演がありました。
 総会では、毎月の十九日行動にこだわった前年の取り組み総括と方針提起があり、それにもとづき討論しました。ウクライナに続くパレスチナの悲劇のなか、「ガザの事態は許せない」「はせがわよしのり講演会をかつてない規模で成功せたい」「いまこそ9条の会が立ち上がらないと」など、決意に満ちた発言が相次ぎました。
 総会には12団体から31人が参加。終了後、多くの参加者が西区警察前の交差点での「19宣伝行動」にも元気な声をあげました。
【明石市】
 「安保法制(戦争法)廃止・総がかり行動・明石」は、吉田維一さん(兵庫県弁護士九条の会)の講演会を開催しました。
 吉田さんは憲法9条第1項は多くの国の憲法に書かれているが、2項は日本だけのもので、戦争の放棄等世界的に類を見ないものであると重要性を強調しました。 外務省は他国と外交交渉=話し合いで問題を解決するという立場を放棄し、軍事力を背景とした外交を展開する姿勢であると、その危険性を警告しました。
 そして、軍事力で「絶対に攻められない国が完成するのか」と疑問を呈し、軍事による抑止力を主張する人は「抑止」が敗れた時のことを語らないし、語れない。と批判しました。
 防衛費を増大させると、少子化対策、物価高騰対策等ができないことに直結すると、警告しました。
 最後に、「沖縄を代表する声」として故瀬永亀次郎さんの言葉を紹介しました。
 「私たち沖縄県民は、沖縄の大地が再び、戦場となることを拒否する。基地となることを拒否する。基地もな
 
い、アメリカ軍もいない、自衛隊もいない、そうなって初めて平和で豊かな沖縄という言葉が使えるんだと言うことを、沖縄県民は戦争中、そして、戦後の米軍占領下で、身をもって体験してきた。」
 参加した女性から「明石の総がかりの運動が続いていることが嬉しい」と期待と感想がのべられました。
 総がかりを代表して松本さんも「8年間・90回に及ぶ宣伝、集会・パレードを行ってきた」「暑い中、寒い中、コロナで一時中断もあったが、みんなが力を合わせ、行動してきた」「高齢化も進んでいるが、もう一度意思統一をして、運動を進めていきたい」と決意を述べました。
【但馬のつどい】
 但馬地域の主要な16団体で構成する実行委員会による第10回『たじま平和のつどい』が豊岡市民会館で11月20日に開催され80人が参加しました。
 講演は、渡辺治さん(一橋大学名誉教授)で『軍拡と改憲で平和は守れるのか?−憲法の力を考える』のテーマで岸田政権による大軍拡について、その危険性を詳しく解説しました。その上で、「戦前10年毎に戦争をしていた日本は、戦後朝鮮戦争・ベトナム戦争もあったが“戦争放棄の憲法を持つ国”として78年間、戦争しない国を続けている、まさに9条の力だ」と力説しました。
 講演の前後には、ギター演奏、戦争体験、戦時中の紙芝居など多彩なプログラムもあり、ガザ虐殺が続く中、「再び戦争をしない」意思統一の場となりました。


★☆★ 12月3日(日)  15時〜
  改憲NO!市民アクション東灘学習会

 場所:東灘区文化センター第一会議室
 お話:富田宏治さん・関西学院大学教授
   『維新政治の本質:
     組織化されたポピュリズムの虚像と実像』
 参加費:¥800
  (連)080−6120−6012


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