九条守れ 週刊ニュース No.943 2024年2月8日(木)
いまの社会を、憲法通りにつくり変えよう

2024当センター総会!  
  上脇教授講演で盛り上がる
 激動の世界と日本、2024年の平和と憲法を生かす活動をどうするか。憲法改悪ストップ兵庫県共同センター総会は、2月3日「あすてっぷ神戸」で開かれ、13団体代表の19人、11行政区から18人、「9条の会」や個人の6人が参加し熱心な討論となりました。
 総会の冒頭は、いま金権政治腐敗を告発する神戸学院大学の上脇博之さんの 100分にわたる講演と質疑で、MBSテレビのカメラも入り、終始取材を続けました。
上脇講演・・真相解明と責任追及を必ず
 2022年11月6日の赤旗しんぶん日曜版の「パー券収入脱法的隠蔽2500万円分不記載」の記事について述べました。
 これをきっかけに教授自身も2018から2022年分まで自民党5派閥の「20万円超える政治資金の不記載・虚偽記入」を徹底して分析し、告発しました。5派閥は虚偽記載を次々訂正し、昨年末に教授が点検すると2400万円ものウソ記載訂正もありました。
 しかし1月19日教授が告発した全員を検察は不起訴としました。
 これらの真相解明や責任追及は、裁判もあるが大変な時間がかかるので、主権者である国民とともに、「衆参議員は『国政調査権』があるので、これを行使して“証人喚問”を徹底させることが重要です。その結果として派閥の幹部とキックバック議員の辞職を求めなければなりません」と強調しました。
 いま重要なのは『抜本的政治改革』で、@パーティ収入の透明度を高めても裏金つくりは防止できないので「政治資金パーティは禁止」、A自民が新たに企むパーティ会費と同額の「オンライン講演会」も禁止、B企業その他の団体の政治献金の廃止、C政党(本部、支部)
 
の行う公職の候補者への寄付の禁止、D政治資金規正法を骨抜きにする「例外の廃止」を削除させる、などを提起しました。
 さらに民主国家として、政党の自浄能力を回復させる改革が必要と述べ、@衆参両院の小選挙区制をやめ完全比例代表制へ、もちろん府県議会や市議会でも1・2人区などは廃止し比例代表制へ、A政治団体の代表者の刑事責任の強化、B「泥棒に追い銭」となる政党助成金の廃止、などを主張ました。
 参加者からの質問意見は、@外務省も警察も隠蔽費・裏金があるのでは?、Aキックバックや裏金には何故税金がかからないのか、B政治資金関係などの資料保存期間が短すぎるのでは、C団体・企業の献金禁止と「政治活動の自由の関係は」などが出され、上脇教授は、それぞれ解りやすく解明しました。

いまこそ自民党政治の転換を   
 改憲許さず、憲法いかす政治の実現めざそう

総会のもよう
 2024年緊迫する情勢を切り開く方針を津川知久代表が提案しました。
 津川代表は「憲法共同センターを結成して20年目に入りました。いま地域共同センターがとりわけ革新懇の地域組織と手を繋いで、自前で中央講師なども招いて学び、定例宣伝はもちろん情勢に機敏に反応した行動も行い、共同を拡げることに腐心しながら活動するという到達点を作ってきました。そのなかで地域街頭でとくに若い人の積極な反応が目立つようになり、宣伝行動に参加した仲間がさらに元気になる状況がいま生まれてきています」と創意に満ちた各行政区の活発な動きも紹介しました。討論では18人もの方々が発言し、補強意見やあらたな創意など、かってない盛り上がりとなりました。
総会のまとめ
@県下各地の行動では、どこでも若い人たちの反応が大きいことがよくわかった、A地域ごとに様々な要求運動があり、これとガザ・ウクライナ・軍拡と結びつけた創意ある行動が広がり「人間として許せない」声の結集がひろがっている、Bだが焦る勢力が「反共」の動きも活発にしているのでしっかりと対応しよう、とまとめて大きな拍手で諸方針を決定しました。



※2/11(日)12:00「神戸大丸前」原発やめよイレブン行動
※2/13(火)12:15「三宮東遊園地入り口」恒例憲法昼パレード


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